タイプ: | real |
デフォルト: | 4 |
分: | 0 |
最大: | 1.79769e+308 |
コンテキスト: | user |
再起動: | false |
非シーケンシャル的に取り出されるディスクページのコストに対するプランナの推測を設定します。デフォルトは4です。この値は同じ名前のテーブル空間パラメータを設定することで、特定のテーブル空間の中にあるテーブルとインデックスに対して上書きできます(sql-altertablespaceを参照してください)。
この値をseq_page_costと比較して小さくすると、システムはなるべくインデックススキャンを使用するようになります。大きくすると、インデックススキャンが相対的に高価になります。両方の値を増減させることで、CPUコストに対するディスクI/Oコストの重要性を変更させることができます。これについては、後述のパラメータで説明します。
機械的ディスク記憶装置に対するランダムアクセスは通常はシーケンシャルアクセスの4倍よりもかなり高価です。しかし、より低いデフォルト(4.0)が使用されます。というのはインデックスのついた読み取りのようなディスクに対するランダムアクセスのほとんどはキャッシュにあると想定されるからです。このデフォルト値は、ランダムアクセスがシーケンシャルアクセスより40倍遅い一方で、ランダム読み込みの90%はキャッシュされていることが期待されるというモデルとして考えることができます。
自環境の作業負荷において、90%のキャッシュ率は誤った仮定と考えられるのであれば、ランダム記憶装置読み込みのコストをより良く反映するため random_page_cost を大きくすることができます。反対に、データが完全にキャッシュされていると思われるのであれば、random_page_cost を小さくすることが適切です。例えば、データベースの容量がサーバのメモリより小さい場合などです。例えばSSDのような、シーケンシャルアクセスに比べてランダム読み込みコストがあまり大きくない記憶装置の場合も、random_page_cost に対し1.1
のようにより低い値のモデル化の方が良いでしょう。
システムはrandom_page_cost
をseq_page_costよりも小さな値に設定することを許しますが、そのようにすることは物理的にはおかしなことです。しかし、データベースが完全にRAMにキャッシュされる場合、同じ値に設定することは意味を持ちます。この場合、順序通りではないページアクセスに対するペナルティが存在しないからです。また、多くがキャッシュされるデータベースでは、CPUパラメータに対して両値を小さく設定すべきです。RAM内に存在するページの取り出しコストは通常よりもかなり小さくなるためです。